2025年6月、X(旧Twitter)に投稿された一本の動画が大きな話題を呼んでいます。
そこには大阪・西成の路上を、首を大きく後ろに傾けて歩く一人の男性の姿が映っていました。
「これ、フェンタニル中毒じゃないのか…?」
そんな声が相次ぐ一方で、SNSでは冷静な分析も行われています。
この記事では、動画の内容やネットの反応、フェンタニルとの違い、考えられる病気の可能性について、事実に基づいて解説します。
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西成のフェンタニル疑惑動画とは?
こちらが実際にXで拡散された動画のワンシーンです(※人物にはモザイク処理を施しています)。
この動画が投稿されたのは2025年6月27日。
大阪市西成区の路上を、首を大きくのけぞらせるようにして歩いている男性の姿が映っています。
その異様な様子から、一部では「アメリカで問題になっているフェンタニル中毒者では?」という憶測が広がりました。

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フェンタニル中毒の特徴とは?
フェンタニルとは、モルヒネの数十倍もの効果をもつ強力な合成麻薬です。
アメリカでは多くの中毒者を生み、社会問題にもなっています。
では、フェンタニル中毒になると、どのような症状が現れるのでしょうか?
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意識混濁
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前傾姿勢で立ち続ける(通称「ゾンビ・ウォーク」)
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動きが非常に鈍くなる
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周囲の声が届かない
動画の男性のように「首が後ろに曲がって歩く」ような動きは、フェンタニル中毒の典型的な症状とは言えません。
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では、あの動画の男性の状態は何だったのでしょうか?
Xでは、地元の住民と思われるユーザーから以下のような指摘が相次ぎました。
「この人はフェンタニル中毒ではないと思う」
「頸部ジストニアという病気の方で、昔から西成では知られている人物ですよ」
「見かけたことあります。薬物じゃなくて持病の方です」
頸部ジストニアとは、首や肩の筋肉に異常な緊張が起こり、不随意に首が曲がってしまう神経疾患です。
原因不明のケースも多く、決して珍しい病気ではありません。



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ネットの反応
実際、SNS上でも冷静な意見が広がりつつあります。
「これは違う。フェンタニルやないやろ。フェンタニルはこんな歩き回らん」
「歩き回れるならまだマシ。中毒者なら立ってられないはず」
「そもそも本人が見たら傷つくでしょ。配慮してあげて」
動画がバズることで、本人や家族が不快な思いをするリスクもあります。
SNSの拡散力は強力ですが、同時に配慮や検証も求められる時代になってきました。
今回の件で特に問題視されているのは、「フェンタニル中毒者」と断定した言説が先行してしまった点です。
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「真偽不明のまま拡散する危うさ」
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「病気の方を薬物中毒者と誤認されるリスク」
今後はこうしたデマ拡散を防ぐためにも、
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投稿前に「これは誰かを傷つけないか?」を考える
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確かな情報源があるかを確認する
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憶測に対しては冷静な視点を持つ
といったネットリテラシーが、私たち一人ひとりに求められています。
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まとめ
この記事では、大阪・西成で撮影されたとされる動画と、その誤解についてお伝えしました。
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話題の動画は、フェンタニル中毒とは異なる動きだった
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実際は「頸部ジストニア」の方である可能性が高い
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Xでは「西成では有名な病気の方」との指摘が相次いでいる
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安易な決めつけと拡散は、デマや誤認につながるリスクがある



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